種から見る豊かな星
中国・韓国・台湾・日本の4地域で
在来種に関わる人々で集い、勉強を深め、
これからの在来種の社会化を目指すワークショップデザインに
関わっています。
ミーティングを重ねながら
言語の壁を越えていきながら対話を深めることや、
在来種の新しい価値観の創造を考えている中で、
在来種を育て、発信をしている
シードバンクの鈴木さんが「和尚オクラ」という
在来種のオクラを見せてくれながら
こんな話をしてくれました。
「この和尚オクラが秋になると、種になるんだけど
僕、種の数を数えてみたのね。
そしたらこの一つのオクラの中に
150粒くらい種が入っているの。
だいたい、一苗に20本くらいオクラができるから
150粒×20本で3000粒、獲れる計算になる。
春に1粒の種をまいて秋には3000粒になる。
すごい数じゃない?
この星って豊かだよね。
その次の年には3000人の人に渡すことができるんだよ。
たった1粒から。
これだけ豊かな星に私たちは住んでいるんだよね。」
と話をしてくれてハッとしました。
こんなに豊かな星に私たちは住んでいるのに
普段、そのことに想いを馳せることなく、
当たり前にいつでも食べ物があると思って、食べているけど
さまざまな存在の寛大さによってもたらされる恩恵で
生かされているし、
今日も食べることができている。
その豊かさを味わい、喜び、感謝を持ちながら
生きていきたいなと改めて感じました。
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