人は人に頼る事ができて、はじめて自立できる

今日は少し長いですが、
人は人に頼る事ができて、はじめて自立できると

学んだ時のことを書いていきます。



私は事業売却後、

2年ほど鬱だった時期がありました。


はじめは睡眠障害から始まって、

鬱も軽いものだったので

自力で治そうとした結果、

徐々に酷くなっていき、

特に希死念慮(理由がないのに死にたくなる衝動)が

とてもひどい時期が1年以上続きました。

  

   

死にたい、生きたい、死にたい・・・・

この葛藤の中にいる時が、

もうどうしようもなく辛い。

  

嗚咽しながら泣きじゃくって

  

なんどもロープに首を入れたことがあります。

  

「死にたいなんて思う私はダメだ・・なんて恥ずかしい」

そう思って誰にも言えず、

ネットで

「楽に死ぬ 方法」

「死にたい 仲間 募集」

などと調べていると

一番上に「いのちの電話」がPRで出てくるんです。

けど、人様にこんなこと言うなんて・・・


いつもそのPRを読みながら

3ヶ月ほど悶々としたある日、

とてつもなく強い希死念慮が湧いてきて

「これはもう、ダメだ。

このままだと本当に死んでしまう・・・」

と制御できない自分自身が怖すぎて

意を決して「いのちの電話」に電話しました。


いのちの電話って

都道府県別に電話番号が分かれていて、

広島にかけました。(住んでいるのが広島のため)

が・・・話し中。

ツーツー・・・の音しか聞こえません。

何度かけても、

ツーツーツー・・・。

私はそこから埼玉、東京、神奈川・・と

かけまくったんですが

やっぱりどこも話し中!


だんだんと悔しくなって

北海道から沖縄まで

ぜーーーーーんぶかけてみました。


が、結果は惨敗。

全て話し中・・・。


あんなに電話するのが恥ずかしくて

電話をかけるのに、

3ヶ月以上も悩んでいたのに

繋がらないことに意地になって

全都道府県に電話してしまうなんて・・・笑


この事が滑稽すぎて

後日、友人に面白おかしく話していました。


すると友人が

「いのちのホットライン、

私24時間空いてるよ?

ひとみちゃんは身近な人にもっと頼っていい。

辛い時、電話していいよ。

迷惑になるかもとか考えてるんでしょ・・・

もし、出られなかったら私も出ないし、

無理しないから

好きな時に頼っていいんだよ。」

と言ってくれて・・・


だけどなんとなく、

それに向き合えずに

「あはは〜ありがとう〜」なんて

軽く流してしまいました。


そしてまた何日か後に訪れた希死念慮。

友達の言葉が頭に巡ります。

「辛い時、電話していいよ。」

   

けど、こんな泣きじゃくっている

私はやっぱり見せられない・・・。


「好きな時に頼っていいんだよ」


けどもうこんな時間だし、絶対迷惑だよ・・・


1時間後、勇気を振り絞って電話をかけました。


「ううううううう。

ごめん。いいいいいいいいま、くくくるしい・・・」


それだけ言うのが精一杯で

後の会話はほとんど覚えてないです。


彼女の留学先の話とか

そんなたわいもない話をしてくれてた

記憶がほんのりあるくらい。


ただ、

とてつもない安堵感と、

感謝の気持ちで

胸がいっぱいになったことだけは

今もその感覚が、鮮明に蘇るくらい感じました。



その出来事があってから

私は仲の良い友達数名に電話をして

たまに死にたくて苦しくなる事があること、

その時に電話をしても良いか、

何も言わずにただ、聞いていて欲しいこと

などをお願いして

自分だけの「いのちのほっとライン」を作りました。


また、死にたくなる気持ちを隠さずに

「今、こう思っているんだよね。苦しい・・」と

外にも出すようにしました。


そしてそれから波はありつつ、

徐々に希死念慮も薄くなり、

1年後、ほぼ完治に至りました。



そもそも、人は一人では生きれません。

食事一つとっても

様々な人の手があって私たちの元にやってきます。


間接的にでも

人は人に頼らなければ生きていけない。


そして、たった一人で、

できることも限られている。


自力で全て出来ないことを認め、

(等身大の自分のままで)

他者を信頼して委ねるからこそ、



今、生かされていること、

今、生活できていること、

今、仕事ができていること、


全てにおいて沢山の人・物・生き物の支えの上に

成り立っていることに気がつき

感謝や尊さを感じられるのではないでしょうか。



だからこそ、自分も他者のために・・・・

これが本来の

自立なんじゃないかなと思うようになりました。


経済学者、安冨歩さんの

「生きる技法」の中で

こんな一文があります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

「【命題1-1】自立とは多くの人に依存することである。

もしあなたが、

人に助けてもらうことは

いけないことであり、

自分でなんとかしなきゃ、と

思って抱え込んでしまう人であるなら、

その考えこそが、

あなたを人に従属させている原因だとご理解ください。

もちろん、何でもかんでも人に頼ろうとして、

人が助けてくれないと、

当り散らすような人は、未熟なだけです。


しかし、自分が困っているときに、

助けを求めることができないことも

また、未熟さの反映なのです。


ですからこの場合、

【命題1-5】助けてください、と言えたとき、

あなたは自立している

ということになります。

・・・・・・・・・・・・・・

  

私もまだ頼ること、弱さを見せる事に

躊躇する事がたくさんあります。

ですがその度に、

自分の未熟さと依存の中で生きたいのか、

等身大の自分を認め、

感謝と尊さを感じながら生きたいのか

を考えています。


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